最近、といってもここ数日だけど下の娘の夜泣きが落ち着き、
自分の寝落ちさえ防げれば意外と夜時間を作れるように。
なので本でも読んでみるか、と本屋と図書館にちょくちょく行くようになった。
出産し子供を育てるようになってから、エッセイのジャンルが気になる。
以前はあまり興味を持つ機会がなかったけん不思議。
自分や子供たちの将来や人生について考えることも多いからかなぁ。
人それぞれいろんな生き方があることにとても興味がある。
そんな中出会ったこの本。俵万知さんの「たんぽぽの日々」。
俵万知さんの子育てをテーマにした短歌&エッセイ。
俵万知さんといえば、国語の教科書にも載っていた「サラダ記念日」のおかげで、
当時堅いイメージだった「短歌」がぐっと身近になった覚えがあった。
だからきっと読みやすいだろうし、テーマが「子育て」ってところで読むしかない!と。
読んでみて
キレイな写真と短歌、
そしてそれにまつわる実際のエピソードで構成されているこの本は、
読み進めていくうちに心がじーーーんわり暖かくなる。
もちろん母として子供たちのことを思うとっていうのもあるけど、
まだ母親としては経験していないんだけど、
かつて私が子供だった頃の私と母を思い出して懐かしくなったり。
実際子育てしてて思うけど、子供が笑ったり、泣いたり、怒ったり、
その時々で私もいろんな感情になるんやけど、
「母もこんな気持ちやったんかな」って思うことがものすごく多い。
本を読みながら、子供と、母の事を思い出しながら、
とてつもない郷愁にかられました。笑
子育てってつくづく、大変だよな。
当たり前に過ごしていた毎日は、両親に守られていたからこそ。
本当頭が上がりません。
この本のタイトル「たんぽぽの日々」のページでは、こんな風に詠まれています。
「たんぽぽの綿毛を吹いてみせてやる いつかおまえも飛んでゆくから」
子供と過ごす時間は限られている。
今の自分にとっては当たり前で忘れそうになる大切なことを
たくさん思い出させてくれる一冊です。
コメントを残す