テレビや新聞で、学校のイジメ問題について見たり聞いたりすると、私はふと考えることがある。
もし娘が「学校へ行きたくない」と言ったら、私はどうするやろう?
私はわりと楽しく学校へ通っていたタイプ。
だけど娘はそうじゃなかったら?
そんな時、娘の気持ちに寄り添うことはできるんかな?
起こってもないことを考えても仕方ないやん!と夫には笑われる。
たしかにそうなんやけど、ちょっとは考えたことない?
うちの娘は来年小学一年生。
いじめや不登校、他人事とは思えないなあと感じていて。
そんな風に娘の学校生活について思いを巡らせる時間が増えたこのタイミングで、「学校は行かなくてもいい」という衝撃的なタイトルの本を読む機会を頂きました。
オット
わたし
今回は、この本を読んだ感想を綴ってみたいと思います。
「学校って行かんでもいいの?」
それが、タイトルをみて真っ先に思ったこと。
読み進めるうちに、「学校は必要ない!」と言いよるわけではなくて、「無理に行かなくてもいい」というメッセージであることに気づきました。
この本は、元不登校だった著者の小幡さんが小学生で不登校になり、それから高校生で企業して、現在に至るまでについて綴られています。
「学校は行かなくてもいい」。
そのセリフを体現しているかのような人生を歩む小幡さんの体験記は、学校に居場所を見出せない子供たちの人生の選択肢をひとつ増やしてくれる、そんな風に感じました。
面白いのは、「学校へ行かない」を選択したのなら、これはやっといたほうがいいという提案をしているところ。
不登校を経験した当事者の前向きなアドバイスは、親の「とりあえず学校へ行け」というセリフよりもよっぽど役に立つなあと感じました。
学校以外の居場所を見つけよう
小幡さんは、はじめこそひたすらゲームに打ち込むという不登校生活(?)を送っていたものの、学校以外でのコミュニティを作るということを自然にできていたようです。
この本を読む以前から、私は子供には学校以外の人と関わる居場所が必要だなあと感じていました。
別に学校が楽しいとか、楽しくないとか関係なく。
学校とは違うコミュニティに所属するっていうのは、私が学生時代になかなかできなかったことだし、それができればもっと世界は広がっただろうな、と思うんです。
小学生とか、中学生とか、「学校がすべて」という感じありませんか?
あの閉塞感、それこそ窮屈に感じる子供はきっと多いはず。
私は学校が楽しかったし、概ね楽しく学生生活を過ごしたけど、それでもしんどいことはあった。
学校以外にも居場所があれば、きっともっと「学校」を気楽に考えられるんじゃないかな。
学校以外にも繋がれる友人。居場所。コミュニティ。
そんなようなものを娘たちにも見つけて欲しいし、機会を探してあげたいと私は思います。
学校で学べることは多いけど、学校にいるだけでは学べないことも多いはずです。
親も、学校に振り回されない
「学校は行かなくていい」という言葉は、学校が全く必要ない、という意味ではなく、「学校が全てではないよ」という意味だと私は思っています。
不登校でも、企業する人がいる。
私はしっかり学校行ったけど、普通に楽しい主婦です。笑
どっちがどう、というわけではなく、学校や学歴が全てではないと、30歳のおばさんになってようやく思うわけですが、それがわかった今、親として私もいたずらに「学校」に振り回されないようにしたいと思います。
この本は、不登校の当事者よりも、そのお父さんやお母さんが手に取ることが多いそう。
この子はどうなるんだろう?どうしたらいいんだろう?ってきっと思うもんね。
やっぱり私も親だから、正直いって子供が心配です。
小学生になって、勉強が始まったり、学校行事に参加したり、友達関係で悩んだり。
自分が経験したようなことを、これからも娘もいっぱい経験すると思うと胸が苦しくなる。笑
小さな体で、重い荷物をかるって歩いていけるんかな。
友達と仲良くやれるかな。
給食はたべれるやろうか。
きっと楽しいことばかりじゃない。
しんどいことも、いずれ良い経験にはなるけど、それでも楽しいことばかりだったらいいな、、と私は願ってしまいます。
良い意味で、子離れしないとね。笑
(可愛い子には旅をさせよってほんとやな)
娘が自分の人生を自分の足で歩いていけるように、、「学校」という枠にとらわれず、見守っていたいです。
子供が「学校に行きたくない」と言ったらどうする?
不登校。
学校へ行かないことを選択した著者。
不登校バンザイ!とか、学校意味ねー!とか、そんな短絡的な話ではありまん。
学校に行っても、行かなくても、人生にはほんとうに色々な選択肢があるんだな、とシンプルに感じることのできる一冊です。
「自分の子供が不登校になったらどうする?」
少しでも考えたことのあるお母さんやお父さんにとってはもちろん、自分の人生について考えるお子さんにとって、きっと新しい気づきがあるはずです。
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